療育 × SDGs
× 昆虫プロジェクト
2025 年 5 月、当社は昆虫バイオスタートアップ「TOMUSHI」とパートナーシップを結びました。
きのこを栽培する際に使い終わった「廃菌床」をカブトムシの幼虫の餌として再利用し、
カブトムシを生育・販売する新しい地域循環型農業モデルを実践しています。
この取り組みは、環境負荷を減らしながら「循環」と「教育」を両立させることを目的としており、
廃棄物を資源に変えるゼロ・ウェイストな社会づくりに貢献します。
※ゼロウェイスト…ごみや無駄をゼロにすることを目的としたライフスタイルや考え方



プロジェクトの特色
廃菌床を「資源」に変える
循環型農業
「きのこ栽培の副産物=廃菌床」を、カブトムシのエサとして再利用。
地域の農家さんと協力しながら、環境にやさしい循環型の取り組みを進めています。
きのこ農家で発生する廃菌床は、これまで廃棄や焼却処理されることが多く、
環境負荷やコストの課題を抱えていました。
しかし、カブトムシの幼虫にとっては栄養豊富で理想的な餌となります。
私たちは、地域のきのこ農家さんから廃菌床を譲り受け、飼育マットとして再利用することで、
廃棄物の削減と育成資源への活用を同時に実現しています。
将来的には、育ったカブトムシの糞を堆肥として農家や家庭菜園をしている方々に提供し、
地域全体での資源循環につなげていく予定です。
TOMUSHIの昆虫バイオ技術
TOMUSHI の技術で、廃棄物をエサに変え、元気に育つカブトムシを飼育。
環境にやさしく、子どもたちの学びや療育にもつながる取り組みです。
TOMUSHIは、カブトムシの品種改良や有機廃棄物を活かす技術を持つ、環境や未来を考えた会社です。
廃棄物をエサ化し、成長効率に優れたカブトムシを育成することで、
循環型農業と環境負荷の低減を同時に実現しています。
当社はその技術を活用し、持続可能で安定した昆虫飼育システムを導入し、
療育や地域教育の場でも活かせる仕組みづくりを進めています。
環境教育 × 療育支援
療育と SDGs をつなぐ取り組みとして、カブトムシとのふれあいや観察体験を通じて、
子どもたちが「いのちの大切さ」と「循環型社会」を学べる場をつくっています。
育ったカブトムシは販売されるだけでなく、子どもたちの学びにつなげています。
イベントでは実際に観察やふれあいを体験できるプログラムを行い、
福祉と教育の両面から地域に笑顔を広げています。
具体的には:
・環境教育や昆虫イベントでの展示・体験学習
・障がいのある子どもや地域の子ども向けの飼育体験・ワークショップ
私たちは「療育 × SDGs」をテーマに、子どもたちの成長を支え、
自然を大切にする取り組みを地域のみなさんと協力して進めています。
障がいのある子どもたちが「生きものとのふれあい」や「SDGsを学ぶ体験」を通じて、
安心できる環境の中で感性や社会性を育み、持続可能な社会づくりにつなげています。

私たちの想い
地域と環境に「やさしい未来」をつくること
子どもたちの「やさしい未来」を育むこと
“Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)”の略称。
2015 年の国連サミットの中で定められた2030 年までの 15 年間に達成されるべき 17 の目標のこと。
進むべき道を示した SDGs を元に、持続可能な社会づくりを国や企業など世界全体で取り組んでいこうという意図が込められています。

■株式会社 TOMUSHI https://tomushi.com/
株式会社 TOMISHI は、世界の有機廃棄物問題と食料不足問題にカブトムシを使ってアプローチし、増え続ける廃棄物問題の解決や、不足するたんぱく質の解決を目指す会社です。
所在地:秋田県大館市鉄砲場 81-3
代表者:石田陽佑
設立日:2019 年 6 月 20 日
事業内容:有機廃棄物を活用した昆虫生産、昆虫に関わる製品の研究開発・販売、インターネット通信販売事業